- コンサータを健常者が飲むとどうなる?
- 健常者が飲むと危ないの?
- 健常者が飲めないのはずるい
結論、コンサータは健常者が飲んだら危ないです。
コンサータは薬物乱用の原因薬物として問題になったことがあるという背景から、「適正流通管理システム」が2019年2月から導入されています。
そもそも危険なコンサータを健常者が飲むとどうなるのか。今回は「健常者がコンサータを飲むを危ない理由」「流通規制の背景」を徹底解説していきます。参考にしてください。
コンサータの概要とおもな効果
コンサータは、メチルフェニデートという成分を含み、注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療に使用される向精神薬です。
以下に、コンサータの基本情報と主な効果を詳しく説明します。
コンサータの概要
コンサータは中枢神経系に作用し、神経伝達物質の一つであるドーパミンとノルアドレナリンの量と働きを調整します。
メチルフェニデートは、神経伝達物質の再取り込みを阻害することで、神経細胞間の信号伝達を調整し、注意力や衝動を制御します。
主な効果
- 注意力と集中力の向上
- 衝動性の抑制
- 行動パターンの改善
注意力と集中力の向上
コンサータの主な効果は、注意力や集中力の向上です。これにより、ADHDや過活動性障害の症状を軽減し、日常生活での機能を改善することが期待されます。
衝動性の抑制
コンサータは過剰な活動や衝動を抑制する効果もあります。これにより、落ち着きを保ち、制御された行動を促進します。
行動パターンの改善
コンサータの使用により、衝動的な行動や注意散漫な行動を抑制し、より組織的で効果的な行動パターンを促進することが期待されます。
コンサータを健常者が飲むと危ない理由
以上のような効果を期待して、コンサータを健常者が飲むと危ない理由は3つあります。
- 依存性がある
- 副作用がある
- 不安やストレスの増加
依存性がある
コンサータには、依存性の可能性があります。
コンサータの成分であるメチルフェニデートは、ドーパミン二作用する薬であるため、依存性になるリスクがあります。
内服すると、やめられなくなるという方もいるくらいです。覚せい剤と同じですね。
副作用がある
薬全般に言えることですが、コンサータにも副作用があります。
- 食欲減退
- 吐き気
- 嘔吐
- 不眠
- 体重減少
- 頭痛
- 動悸
など
上記のうち、とくに食欲減退、体重減少はよくみられる副作用です。また、非常にまれではありますが、重大な副作用として狭心症、剥脱性皮膚炎、悪性症候群、肝機能障害、脳血管障害といったものがあります。
コンサータの効果、副作用は?ADHD(注意欠陥多動性障害)のある人に処方される薬を医師が解説
これだけの副作用があるんですよね。
副作用は必ず出るわけではなく個人差があるので一概には言えないですが、論文でも出ているのが子どものほうが副作用が出やすいということです。
こんなポストを見つけました。
長男がコンサータはもう飲みたくないと言うのでやめます。寝る前にぼそっと言われました。
— しずく@深呼吸(*´д`)スーーーハーーー (@surarin429) February 23, 2021
飲めば確かに落ちついて授業受けれるのだけど、色んなやる気とかもなくなっていく気がする。好きな事やりたい気持ちが減る。自分じゃない気がする…と言いました。
良し悪しと言ってしまえばそれまでですが、過剰摂取ででる副作用もあるため、必ず医師の指示のもと服薬しましょう。
不安やストレスの増加
コンサータを飲むことで、もともとある不安感やストレスなどが増加することもあります。
理由は、脳の興奮を高める薬だからです。「うつ病」が悪化してしまう人もいるようですね。
不安感が強い人にコンサータは使わないほうが無難と言われるくらいです。
【流通管理で規制】誰でも飲めるようなコンサータではない
2019年より12月よりコンサータは流通管理されるようになり、定められた学会員の医師しか処方箋を発行できず、患者も流通管理システムに登録されてなければコンサータは処方してもらえません。
流通管理されるようになった背景としては、
- 薬物依存のリスク防止
- 健常者や子供への不正譲渡の防止
コンサータはADHDの治療薬ですが、「ADHDの疑い」というような曖昧な診断での処方もできなくなっています。
リタリン事件もあった
コンサータを譲渡(違法)によって自己判断で飲む方もいるようですが、コンサータと同じ成分のリタリンは譲渡による不正利用や医者による安易な処方が横行し2007年に社会問題となりました。
そのような背景から「コンサータの流通規制」「ADHDへのリタリン処方禁止」の流れになっています。
健常者がコンサータを飲むと・・・という話でしたが、依存性があったり死亡につながるリスクもあったりするため、そのようなことはあってはならないですね。
まとめ:正しい知識が重要
まとめです。
どの薬もそうですが、用法用量は守り、医師の指示に沿って服用することが大切です。
もし、コンサータが必要となれば、医師に相談のもとに正しく処方してもらってくださいね!
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